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​北斗会とともに(節目の会報より)

北斗会誕生 昭和43(1968)年

七つ(完全)の仲間

美しい星

永遠の輝き

あの星座にちなんで名づけられました

書を学び 高める

それは

私達の

日本人の使命です

​高らかに私達の書を謳歌しよう

十周年を迎えて 昭和53(1978)年 

北斗の星
 

一、北斗の星の 曇りなき

永遠に輝く りょうらんの

四〇〇〇年の 水茎が

心をうつす 鏡なら

ともにみがこう 書の心

君も今日から ぼくらの仲間

 

二、北斗の星に いざなわれ

賀茂の流れを さかのぼる

比叡おろしの 花吹雪

うまくいかぬは 世のさだめ

ともにはげもう 書の心

君も今日から ぼくらの仲間

 

三、北斗の星の 燦として

美神のほほえみ 花の宴

熱き血潮の 青春を

もやしつくすは 人の道

ともに歩もう 書の心

君も今日から ぼくらの仲間

ニ十周年を迎えて 昭和63(1988)年 

北斗会も二十歳になった

成人式を迎えたわけだ

何が生まれるかわからないが

真剣に生きていれば……

人の生きざまは

背中がそれを語るという

北斗会の同志は

背中から後光がさすように

燃えていたい

書はおのれに問いかける業だ

孤独な魂の燃焼だ

だからこそ仲間が大切なのだ

書の精霊にふれよう

胸中の私情をたかめよう

二十五周年を迎えて 平成4(1992) 

芸の道
 

だから

必要なのです

親しい集まりが

北斗会が……

芸の道はどんなに親しくても

手をつないで歩くことはできない

だから だからこそ必要なのです

北斗会が……

三十周年を迎えて 平成10(1998)

北斗会も早や三十歳

見事な駿馬が育って来た

私の永遠のテーマは

“みんなちがってみんないい”

書を専門として四十五年

辿り来て未だ山麓

テーマ“生々流転”とは

生きとし生けるものの

壮大なドラマ

創造にはいつも伝統が味方する

絶えず自己を見つめ

古典を通して研さんし

見識を高めて行きたい

五十周年を迎えて 平成30(2018)

半世紀の歴史を積み重ねた北斗会

私もいつの間にか八十三歳になった

しかし「五十・六十鼻たれ小僧

七十・八十働きざかり」の諺通り

「辿り来て未だ山麓」

かつて書は東洋芸術の第一だった

その復権を目指して

​志を高く持ちつづけよう

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